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木名瀬 栄; 野口 宏; 中村 尚司*
KEK Proceedings 2001-22, p.30 - 36, 2001/12
本研究では、ゲルマニウム半導体検出器を用いた全身カウンタの最適設計を検討するため、ゲルマニウム半導体検出器の基礎的データであるピーク効率について計算シミュレーション及び実測を行い、計算によるピーク効率算出法の検証を行った。その結果、微小線源に関する光子エネルギーとピーク効率の関係(ピーク効率曲線)ばかりでなく、ファントムのような体積線源に対するピーク効率についても、計算によって評価可能であることが明らかになった。
木名瀬 栄; 野口 宏
Radiation Protection Dosimetry, 93(4), p.341 - 345, 2001/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Environmental Sciences)本研究では、内部被ばくモニタリングにおける全身カウンタの測定精度向上を図るため、全身カウンタによる人体内セシウム137負荷量評価の不確実性に関連する因子を調べ、その因子による人体内セシウム137負荷量評価それぞれの誤差についてモンテカルロ計算や実測により評価を行った。その結果、不確実性の全誤差は最大で約95%になることがわかった。また、最も誤差の大きい因子は人体内放射能分布であり、経口摂取したセシウム137が胃周辺に分布した場合、最大約70%の過小評価になることがわかった。
木名瀬 栄; 野口 宏
保健物理, 35(4), p.443 - 447, 2000/12
本研究では、全身カウンタに対する米国標準仕様ボマブファントムと従来の水ブロックファントムの計数効率の相違を明らかにするとともに、今後の我が国における標準化に対する議論の基礎データを提供するため、ボマブファントムに対する全身カウンタの計数効率についてモンテカルロ計算を行い、これまで用いてきた水ブロックファントムに対する計数効率を比較検討した。その結果、ボマブファントムに対する全身カウンタの計測効率は、水ブロックファントムの計数効率と11%以内で一致することがわかった。また、ボマブファントムの体表面積が大きくなるにしたがい計数効率が減少する傾向も水ブロックファントムと同様であることがわかった。
木名瀬 栄; 吉澤 道夫; 野口 宏
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(12), p.1103 - 1107, 2000/12
モンテカルロ計算及び実測により日本原子力研究所東海研究所に設置してある全身カウンタの計数効率を評価し、水ブロックファントムに対する全身カウンタの計数効率曲線を決定する計算法を検証した。その結果、300keVから1461keVの光子エネルギー範囲において計数効率曲線が得られた。662keVから1461keVの光子エネルギー範囲においては、計算値と実測値は良く一致し、計算による全身カウンタの計数効率曲線の決定方法が検証された。また、662keVの単色エネルギー光子の計数効率において自己散乱成分寄与が、約7%であることがわかった。
木名瀬 栄; 吉澤 道夫; 桑原 潤; 野口 宏
KEK Proceedings 2000-20, p.31 - 40, 2000/12
本研究では、全身カウンタによる放射性物質の人体内負荷量測定について、電磁カスケードモンテカルロ計算コードEGS4を適用し、全身カウンタの校正手法の妥当性、人体内放射能分布変化に伴う全身カウンタの応答変化、全身カウンタによる人体放射能評価の体格補正法を明らかにした。
木名瀬 栄
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(4), p.413 - 414, 2000/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)本研究では、ファントムの形状や組織等を容易に変化させることが可能である数学ファントムに着目し、計算シミュレーションによる全身カウンタの校正を行った。また、計算結果と実測結果の比較を行い、モンテカルロ計算による全身カウンタの校正手法の妥当性検証、全身カウンタの光子エネルギー依存性、全身カウンタによる体内放射能評価の体格補正、人体内放射能分布変化に伴う全身カウンタの応答変化を明らかにした。
木名瀬 栄
日本原子力学会誌, 42(3), 1 Pages, 2000/03
本研究では、ファントムの形状や組成等を容易に変化させることが可能である数学ファントムに着目し、計算シミュレーションによる全身カウンタの校正を行った。また、計算結果と実測結果の比較を行い、モンテカルロ計算による全身カウンタの校正手法の妥当性検証、全身カウンタの光子エネルギー依存性、全身カウンタによる体内放射能評価の体格補正、人体内放射能分布変化に伴う全身カウンタの応答変化を明らかにした。
木名瀬 栄
Journal of Nuclear Science and Technology, 36(10), p.952 - 956, 1999/10
被引用回数:3 パーセンタイル:28.69(Nuclear Science & Technology)全身カウンタを用いた人体内カリウム-40量評価の体格補正について、モンテカルロ計算を行い、補正因子とした人体表面積と全身カウンタの計数効率の関係を定量的に調べ、日常の放射線管理に用いる体格補正式を作成した。また、その体格補正の適応性を調べるため、さまざまな体格を有する日本人成人男子の体内に含有するカウリム-40量について、全身カウンタ及び体脂肪計を用いた実測により求め比較した。その結果、全身カウンタにより評価した体内カリウム-40量と比較的良く一致することがわかった。なお、シミュレーション計算により求めた、カリウム-40を含有するファントムについての全身カウンタ計数効率及び応答関数は、実測結果を非常に良く一致し、計算の妥当性が検証された。
木名瀬 栄; 河合 勝雄; 岡田 寿光*; 白石 明美; 大井 義弘; 水下 誠一
Health Physics, 76(4), p.443 - 444, 1999/04
本報告は、過去の大気圏核実験やチェルノブイリ事故によるフォールアウト放射性セシウムの人体内負荷量影響及びその見掛けの半減期、日本人成人男子の体内放射性セシウムの実効半減期について、原研の精密型全身カウンタ(我が国最初の全身カウンタである)を用い、測定調査した結果を述べるものである。
木名瀬 栄
KEK Proceedings 99-15, p.76 - 81, 1999/00
内部被ばくモニタリングに用いる全身カウンタは、人体内に摂取された放射性物質の沈着部位の特定とその放射性物質の定性定量評価を行うことを目的としている。したがって、全身カウンタによる放射性物質の人体内負荷量測定には、スペクトル測定のできる測定器を用い、適切な校正による計数効率を求めておく必要がある。しかしながら、計数効率の光子エネルギー依存性(計数効率曲線)は、校正に用いる物理ファントムの個数制約のため、実測による校正が困難であり、物理ファントムを必要としない計算等による作成が必要である。今回、測定実務に必要な光子エネルギー範囲において、物理ファントムに対する全身カウンタの波高分布をモンテカルロ計算により求め、計数効率曲線を作成し、計数効率に対する多重散乱(特に、物理ファントムからの散乱線)の寄与について解析した。
木名瀬 栄
Journal of Nuclear Science and Technology, 35(12), p.958 - 962, 1998/12
被引用回数:5 パーセンタイル:44.27(Nuclear Science & Technology)モンテカルロシミュレーションにより、経口摂取された放射性セシウム-137の人体内分布に対応する全身カウンタの応答について解析した。また、全身カウンタの計数効率の変化に伴う内部被ばく線量推定の不確実性について検討した。全身カウンタの計数効率は放射性セシウム-137の人体内分布に大きく依存し、その計数効率の変化による内部被ばく線量推定の不確実性は最大で係数3程度になることが判った。また、モンテカルロ計算による全身カウンタ校正の実行可能性を調べるため、放射性セシウム-137を含有した簡易幾何形状モデル/ファントムについて、計算及び実測により全身カウンタの計数効率を求め比較した。その結果、計算値は実測値と非常に良く一致し、計算による全身カウンタの校正の妥当性が検証された。
木名瀬 栄
高度人体ファントム専門研究会成果報告書, p.23 - 89, 1998/06
本報告は、物理/数学ファントムを用いた放射線防護や電磁波の生体影響研究分野の現状を紹介し、それぞれの分野でのファントムに関する課題を整理したものである。なお、本報告は、1996~1997年度に渡って活動した日本保健物理学会「高度人体ファントム専門研究会」の成果報告書の一部を成すものである。
水下 誠一; 内山 正史*; 二之宮 和重*
Assessment of the Health and Environmental Impact from Radiation Doses due to Released Radionuclides, 0, p.141 - 161, 1994/00
本発表は、原研及び放医研、動燃の日本の研究所とウクライナの放射線医学センターとの間で1989年より実施されてきた「低線量放射線影響評価」の研究協力のうち、内部被ばく測定評価に係る共同研究、特に全身カウンタの校正についてこれまでの内容をまとめて発表する。発表ではこの研究協力に関係して日本側が準備した人体計測学的ファントムについて解説し、さらにこのファントムを用いて行った日本での実験の内容と得られた結果について報告すると共に、ウクライナとベラルーシで住民の体内汚染測定に実際に使用されている全身カウンタについての比較校正実験の内容と得られた結果について報告する。
水下 誠一
緊急時における線量評価と安全への対応; 放医研環境セミナーシリーズ No. 21, 0, p.86 - 105, 1994/00
ホールボディカウンタ(全身カウンタ)は体内の放射性核種からでる線を直接検出することにより人体内にある放射能を測定する代表的な体外計測装置の1つであり、原子力分野においては放射線業務従事者の内部被ばく管理に、医学の分野においては体内カリウムの測定等に使用されている。また、原子力施設の事故時においては作業者および住民の内部被ばく線量の測定に最も効果的に用いられる装置である。全身カウンタの測定より得られるデータは全身負荷量とその時間的変化であり、これらの量は内部被ばく線量評価に必要な体内の放射性核種の核変換総数を計算する基本データとなる。セミナーでは全身カウンタの装置としての基本的特徴および校正方法について、また内部被ばく線量評価の実際について述べる。さらに、日ソ研究協力における全身カウンタを用いた内部被ばく線量測定評価の協力内容と得られている結果についても言及する。
藤田 稔*; 水下 誠一; 服部 隆充; 小泉 勝三*; 吉田 真; 山本 峯澄; 南 賢太郎
Radioisotopes, 39(4), p.178 - 187, 1990/04
体外計測法による内部被曝モニタリングには、全身カウンタによる全身負荷量の測定と、甲状腺モニタや肺モニタなどの装置による特定の器官吸着量の測定とがある。測定の対象が人間であるため遮蔽および検出器は必然的に大がかりとなり、また測定のために人を拘束できる時間は最大1時間である。測定の誤差は概ね20~50%である。内部被曝モニタリングには全身カウンタが最も多く用いられている。検出可能な体内量はCsに対して、精密型の全身カウンタでは30分の測定時間で30Bg以下であり、簡易型の全身カウンタでは2分の測定時間で200~1000Bgである。内部被曝線量の評価は、全身カウンタにより測定された体内量と科学技術庁告示別表第1に示されている年摂取限度との比較により簡便に評価することができる。より詳しい線量評価を行うためには追跡測定による体内残留の調査が行われる。
水下 誠一
Journal of Nuclear Science and Technology, 26(2), p.278 - 285, 1989/02
放射線管理区域で働く作業者の内部被曝管理に使用する新椅子型全身カウンタを開発した。設計指針は、低い放射能を短時間で測定すること、線量評価が可能であること、検査が容易であること、自動測定および自動データファイリング機能を有することと、コンパクトで軽量であることである。最も適したジオメトリーとして椅子型ジオメトリーを採用した。線量評価のために、肺を含む胴体上部と胴体全体とを区別して測定する。椅子は、天井と入口ドアのない遮蔽ハウスに組み込まれており、32ビットマルチタスク計算機により制御される。遮蔽ハウスの重量は約3500kgであり、一般的な実験室に設置することが可能である。人体模型校正実験で得られるCo-60に対する最少検出限界は2分の測定時間で約130Bqである。
泉 幸男
保健物理, 3(4), p.412 - 413, 1968/00
Whole body counter(W.B.C.)の保健物理的な利用としては、(1)事故時の体内汚染の定量(汚染核種の代謝研究をふくむ)と(2)平常の放射線作業時の体内放射能レベルの監視とがある。原研ではW.B.C.をこの両目的のために使用しているが、体内でバックグランド放射能として存在している自然放射性核種の量とfall out核種の量、径時変化を知ることは、正確な定量,監視のため必要である。特にfall out核種のうちCsと自然のKについては、定期的な継続測定をおこなっているのでデータの迅速な処理に計算機の利用を考えた。
泉 幸男
保健物理, 3(4), p.412 - 413, 1968/00
Whole body counter(W.B.C.)の保健物理的な利用としては,(1)事故時の体内汚染量の定量(汚染核種の代謝研究をふくむ)と(2)平常の放射線作業時の体内放射能レベルの監視とがある。原研ではW.B.C.をこの両目的のために使用しているが,体内でバックグランド放射能として存在している自然放射性核種の量とfall out核種の量,径時変化を知ることは,正確な定量,監視のため必要である。特にfall out核種のうち!Cと自然のKについては,定期的な継続測定をかこなっているのでデータの迅速攻処理に計算機の利用を考えた。